マイカ村
キサラギ=カシュウスの故郷。カディアナス=ザナ男爵領北東部の北部国境地帯に存在する寒村。酪農と温泉が主な産業。全200世帯ほど。
マイヤー
本名マイヤー=ミサナ。女性。色白肌、肩までのこげ茶髪、ヒスイ色の瞳、身長159cm、公国暦564年生まれ。第613混成歩兵中隊に所属する少年兵の一人。二等兵。公国暦580年11月17日未明、兄がこの冬の戦闘で戦死したらしく、フスト村にエンフィンティアナに扮したナユタ二等兵に憎悪をぶつけた。翌18日朝のエンフィンティアナの埋葬時に、周囲の少年兵たちを扇動したが、キサラギ二等兵と少尉候補生姿のナユタ二等兵に諭される。
マシマ
本名マシマ=ヒョウエ。男性。色白肌、金髪、灰色の瞳、身長176cm、公国暦553年生まれ。公国暦580年10月28日、軍事都市カディスから、北部国境地帯の最前線へキサラギ二等兵たちを運んだ第601混成歩兵中隊指揮官。公国陸軍少尉。将校として、己の所属する第7軍総司令部が少年兵たちをエサに使い共和国軍をおびき出す作戦を立てていることに疑問を感じながらも、それを実行に移してしまう生粋の軍人共和国軍の重機関銃により部隊が壊滅的な打撃を受けたとき、自ら単身捨て身の攻撃を加えこれを粉砕、部隊の後退を容易ならしめたが、その際に戦死した。享年27歳。
魔女のばあさん
ティザン公国に広く伝わる魔女の伝説のひとつ。間が悪い厄介ごとや、不運が続いたときなどに、そうした不運を人にもたらすと信じられている逸話のひとつ。「魔女のばあさんの尻尾を踏ん付ける」というのは、とてつもない不運と直面したことを意味する。
ミィカ
キサラギ=カシュウスの少年時代、ケントによくスカートをめくられたり、お尻を触られたりしたマイカ村の隣村に居住する少女。同年代と思われる。このとき、シィナケントのスカートめくりの被害者だった。
ミース
本名:ミース=サナ。女性。色白。後ろに結い上げた金髪、藍色の瞳。丸眼鏡装着。身長165cm。公国暦580年11月17日、フスト村駐留親衛軍総司令部地下室で自決した第7軍所属の陸軍少佐。エンフィンティアナに軍事教育を施したことがある将校ザシャト少将率いる第7軍上層部の離反に加担し、シェザ=アンナ少尉候補生の妨害をかいくぐってエンフィンティアナとその母親をカディスの屋敷から連れ出し、ザシャト少将に合流させた。その容疑で逮捕。軍法会議で銃殺刑の判決を受けるが、フスト村親衛軍司令部地下室でエンフィンティアナの死体役になることを認め自決。
ミヤ
公国暦580年夏から10月28日まで、軍事都市カディスキサラギ二等兵と共に軍事教練を受け、翌29日未明、第601混成歩兵中隊の二等兵として初陣に参加。初陣時、共和国軍兵士から腹部を何度も銃剣で刺され戦死。享年16歳。キサラギ二等兵が間近で見た最初の友軍の戦死者。
迷彩
目の錯覚を期待して周囲の風景に溶け込むための偽装を目的とした柄。ティザン公国陸軍では白と灰を基調とした寒冷地迷彩を施した戦闘服が全国的に広く見られる。空挺隊の迷彩は、白、灰、青、黒の4色であることが多い。車両や艦艇、航空機などにもそれぞれに適した柄、色の迷彩が施されていることが多い。
面会許可証
第7軍第61師団第601混成歩兵中隊に所属していたキサラギ二等兵の家族用面会カード。金属のプレートで、所属部隊と官位生命が掘られている。これを、公国暦580年11月8日、カディスキュレィと最後のひと時を過ごしていたキサラギ二等兵キュレィに渡す。